Ambassador ってどんな車

  約40年ほど前の、イギリスのモーリスオックスフォードをベースに、20数年前のいすずのエンジンを載せた車で、インドで生産されています。誕生以来、モデルチェンジは殆どされておらず、タイムマシーンに乗ってやって来たような錯覚を覚えます。基本設計も古く、虚飾を排したその姿は現在の車には、見られないものがあります。
  細いタイヤと高い重心により、カーブを曲がるときは、大きなロールを感じることができます。また、全輪ドラムブレーキのため効きが悪く、すぐにロックします。室内は遮音材などあるはずもなく、走行中はラジオは勿論のこと、同乗者との会話もままならず、安全運転に徹することができます。
また、電子部品も全く使われていないため、簡単なメンテナンスなら自分で行えます。町の修理屋さんも嫌がらずに看てくれます。
  町を流していると、その格好からかなりの好奇の目で見られます。信号待ちでバス停の前に止まると、もう大変。ボディーに穴が開くほど注目されます。納車までいろいろあったものの、町内一の変わり者という称号を背に、毎日怪走しています。


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